ごあいさつ

はじめまして。

ナレーションすぎないナレーションの兼業フリーナレーター(長い‼︎)ユキカです。

オフィシャルサイトをご覧下さってありがとうございます。

『ナレーションすぎないナレーション』の部分については、仕事案内のページで触れていますので、ここでは『兼業フリーナレーター』の部分について少しお話しさせてください。


遡ること十…うん年前。元々わたしは、ミュージカルに憧れてお芝居の世界に足を踏み入れました。

そこで、幼少期から特徴的と言われていた声に注目していただき、声優を目指すことになりました。

当然ながら、当時のわたしはお芝居一本で、役者・声優としての収入だけで生きていけるようになることを目標にしていましたし、そんな未来がやってくると信じて疑いませんでした。

そして驚くべきことになんとそれが、わりと最近まで続いていた目標だったなんていう、世間知らずさ!

すっっっごくよく言うなら、純粋さ‼︎でした。


だってもう後に引けない。

ほかに出来ることも、やりたいこともないのに。

役者一本で、ナレーター一本で生きている先輩方のなんとカッコよく見えることでしょう。

わたしだって彼らに負けないくらい、この業界を、お芝居を、喋ることを、愛しているし努力してきたはずなのに、どうして上手くいかないんだろう?専業になれなければ、副業をやめられなければ、本当にプロだなんて言えない。夢が叶ったなんて言えない。

…そんな風に思っていました。


そんなわたしの転機は、広告代理店で仕事をお手伝いをさせてもらうようになったことをきっかけに訪れました。

制作の裏側、というものに初めて触れたのです。世の中のいろんな仕事を覗けたこともそうですが、キャスティングされる側からする側に立場が変わったことは、わたしにとって目からウロコがボロボロ落ちるような発見の毎日でしたし、そこで役者仲間や同じ夢を持っている友人ではない、生き方も価値観も全く違う人たちに出会えたことも、わたしを変える大きなきっかけになりました。


学んだことは2つ。

①夢なんかなくても、頑張ってキラキラしてる人はたくさんいる。

②やりたいことは、ひとつじゃなくてもいい。


①と②は矛盾しているようですが、どちらも代理店勤務の間に自然とわたしの中に芽生えた新たな価値観でした。

ずっと役者・ナレーター専業になることを目標としてきたけれど、それだけが本当に幸せな生き方なのだろうか?

どんなに売れっ子になったって、収入の安定しない世界。明日仕事がなくなるかもしれない世界。それでも愛してやまない世界。やり続けて生きたい世界。

それならばと、自ずと答えは出ました。


兼業でいいじゃない!!


働き方改革だなんだってそれぞれのライフスタイル・ライフプランが見直されている昨今、働き方だけでなく、夢の叶え方だってたくさんあっていい。夢が叶ったよって定義だって、人それぞれでいい。

芸事の世界で、専業でスターになれる人はほんの一握りです。

でもスター以外だって、ひたむきに取り組んでいる人はたくさんいる。良い仕事をしている人はたくさんいる。スターじゃなきゃ夢を見ちゃいけないなんて決まりはどこにもない。1番を目指さない=中途半端、だなんて本当は決まっていなかったんです。


でもこれって、芸事の世界に限った話ではないですよね。

どの業界でも同じこと。

わたしはこの歳になってようやくそれを理解しました。


そして今わたしは、代理店勤務を通して見つけた、ナレーター以外にやりたいことのひとつを仕事にすることができました。ふたつのやりたいことをやるために、『兼業フリーナレーター』という道を選んだのです。


夢が増えて、やりたいことが増えて、できる仕事が増えて、今わたしは、専業にこだわっていた頃よりもずっと充実感を感じています。生きてるなー!って感じています。楽しいです。


そんなわけで、こちらのサイトでは、ナレーターのお仕事の窓口であるとともに、わたしの新しい夢の形、やりたいことをなるべくたくさんやっていこうというライフスタイルについても、ゆるゆる発信していけたらいいな、と思っています。

どうぞよろしくお願いします。




サイト名『longing for…』は、夢、憧れ、なにかを強く想い続けること、という意味から名付けました。

子どもの頃から、なぜか‘あこがれ’という言葉が好きでした。

もしかしたら、わたしの人生の核にある価値観なのかもしれません。

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